悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

銀行システムクラウド化の波・エヌシーノ日本参入

7月14日IPOしたエヌシーノ日本上陸と、昨日の日経朝刊にあった。
世界的な低金利で、業務改善化を求められる銀行に浸透し、日本展開で5か国目とあった。
エヌシーノの優れたところは、営業・審査・財務分析・担保管理など多岐に渡るシステムを一元化、二重入力や紙での情報共有を廃止できることだ。
その結果、融資審査時間の短縮や業務改善を図れる。
エヌシーノの融資システムを稼働した米地銀は、新規顧客の開拓に注力できるようになり、月間の融資件数は2年で2倍以上伸びた実績を持つ。すごい!

日本はようやくハンコ社会から離脱しようといているところ。
銀行はハンコ社会の最たる場所で、何でも稟議、稟議だ。
間違いが起きないように二重三重にチエック機能が働くから、融資を受けるのに1か月以上普通にかかる。
その時間の短縮や人員の削減とくると、差別化や、利益の改善に繋がることは容易に想像できる。
ただし、参入を果たしたからと言って一気に進むものでもないと思うので、長い時間をかけながらということになるが、低金利の時代、他行に先駆けるサービスや融資スピードの改善を図り、顧客満足度を充実させるための競争に、生き残りをかけて導入を図らざるを得ない状況と思う。
なるほど、と納得した。

下記はSBI証券財務諸表の売上と利益実績および予想
     売上    利益
20実績 138,180,000 (-19.96%)
21予想 193,485,000 (-26.73%)
22予想 238,863,000 (-18.64%)

次期予想は、他のクラウド事業に比べると少し地味だが、銀行に特化したニッチさがいい。
それに、まだ日本で5カ国目の展開で、未だ黎明期。
しかも、サブスクリプションサービスで相手は銀行。
一旦導入したら解約の心配はあまりいらない。
サブスクリ形態なので、初期は開発費用を伴い、赤字は仕方ない。
導入銀行が増えるに従って、解消できるはずだ。

株価は、昨日終値で79.73㌦。
7月14日上場終値91.59㌦、以来70~80㌦付近。
華々しさはないが、着実な成長をイメージさせる良い銘柄と再確認できた。
当面は、12月初旬の3期の決算発表と、来年1月のロックアップ解除で、入りがむづかしいところだ。
過去に参入。時間がかかそうなのでいったん離脱していた。
新聞を読み、すぐその気になるところがいかがなものかと思うが、昨晩買おうとしたら休日で、改めて今晩打診程度買うと思う。
12月初旬の決算次第とも思っている。

現金が乏しくなってきたので、若干利益の出たサウスウェスト航空とネクステラ エナジーを売却することにした。
両銘柄とも売りたくないが、銘柄比較した結果での売却となる。
握力弱し、だな。
ただ、段々、売ってもいいと思う株が少なくなってきた。
煮詰まってきたようだ。