悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

ビットコインは買わない

ビットコインが盛況だ。何と1コイン275万円の値段がついている。
今年はビットコイン半減期ということで上がると言われていたが、本当に凄いことになっている。

ビットコインは、3年前の正月に単価10万円で買った。
その時は、1ビットコインが10万円でも高いと思った。
買って見たらビットコイン内部の主導権争いや、分裂の雰囲気もあり、不安を感じてイーサリアムに半分切り替えた。
イーサリアムビットコイン同様に上がりに上がった。

ビットコインはビットキャッシュなど、分裂することによって新たなコインが配布され人気を博した。
激しく上下動を繰り返しながら、同じ年の12月に100万円まで上がったので、イーサリアムともども半分売却。
そうしたら、何とその1週間後には200万になったので、株式の世界ではあり得ないことを体験、これはバブルとすべて売却した。
翌年、あっという間に30万円まで下がった。
200万から30万円まで下がったその時の原因は、需給だけだと思う。

ビットコインは万国共通の仮想通貨で、デフォルトという言葉を有名にしたギリシァでは、ドラクマよりもビットコインが信頼を受けていた。
政情不安定な国々では、安定的価値をもたらしていると思う。
それに、ビットコインは、どこでも使用できて便利な一面を持つ。
低価格で海外送金が出来たり、システムのデーターの書き換えが困難と言った安全性については画期的な一面もあって魅力ある通貨と思う。

ただ、ビットコインに再度投資をするかと聞かれれば、「否」と答える。
理由の一つは、アメリカを含む主要国は自国通貨を脅かす仮想通貨を、通貨として認めることはないと思うからだ。
ビットコインとは一線を画すフェイスブックのリブラでさえ、当局が独占禁止法の適用を匂わせたため頓挫したままだ。
かといって、厳しい規制はあっても事業は認めているので、なくなることもないと思うが、広がりに欠けるからどうしても値動きが激しくなる。
ビビりの心臓の自分は参加しにくい。

それから何よりも、税制が厳しい。
税理士に申告してもらったが、所得税、住民税、復興税などで6割近く税金を払い、喜びは半減した。
それに、翌年税務署から、見たこともない提出書類が送られてきて閉口した。

負けた場合は、雑所得で相殺できばいいが、ほとんどの人は雑所得なんてないから、負けっぱなしになる。
投資の対象とすれば面白いと思うが、株やFXのように税制がついてこないとやる気にならない。