悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

ソフトバンク決算説明会動画

ソフトバンクの株主として初めて3Qの説明会の動画を見させてもらった。
売上、経常利益、利益ともに前年比より増えた。
まあ、まあの決算だったと言えるのではないか。

❶通信事業
携帯は自社ブランドにYahooモバイル、LINEモバイルが加わり価格の幅ができた結果、3Qで202万件増となった。解約率も過去最低の0.53 %。
5Gサービスの取組みを始めた。今期はAI、クラウド、ITなどソリューションビジネスが19%増加で成長を引っ張った。
❷YahooとLINEを子会社化
シナジー効果をもたらしている。AIテック企業にと変貌していく。
❸新領域の成長
ひと月当たりの決済回数が10月以降急増し 直近3カ月で 2.5倍決済回数のPayPay、AIタクシー配車プラットフォーム の「DiDi」、悪評の高かったコミュニティ型ワークスペース 「WeWork」、革新的ホテルサービス 「OYO Hotels」などがある。
最近の新聞にメルカリとOrigamiの買収記事があったが、メルカリのメルペイのユーザー数が600万人。
PayPayのユーザー数は2300万人、LINE Payの国内登録ユーザー数は3690万人と比較にならない。統合して更に競争力を高める計画だろう。
それにしても直近3ヶ月で2.5倍とは凄いと思った。
それから、 「WeWork」と 「OYO Hotels」にも触れ、「WeWork」は国内メンバー数が2年間で22,000人となったと胸を張り、 「OYO Hotels」のトラブルは生みの苦しみで、純増を継続し、成長を目指すと力強かった。
AIタクシー配車プラットフォーム の「DiDi」は1年間で契約タクシー会社数は10倍の533社まで増えたようだ。

その他、自社株買いはしないのかという問いに、高配当で対応したいと答えていた。これにはうれしかった。
ただ、今回の決算で一気に株価が上がるだけのサプライズ感はない。
決算、無事通過というところか。
問題は3月に向けて年初来高値の1,554円を超えられるかだな。
何はともあれ、昨日の宮内社長は自信に満ちていた。

問題は4月から本格参入する楽天の動きだ。
楽天はEコマースとの連携を狙い、携帯からの利益を求めないという報道もあり、環境的に厳しくなるかもしれない。
Yahooとzozo、LINEとの統合にはびっくりしたが、その統合で楽天と同じようなサービスを手にしている。
先を見て行動するソフトバンクだ。スケール感が違う。
楽天に負けはしないだろう。