悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

投資再考

「すぽさん投資ぶろぐ」を久々に覗いた。
買っている株は違うが、理論と調査と対話に秀で、素晴らしい投資家と尊敬している。
そのスポさんが、1月中に株式のすべてを売却したというので、少し焦った。
理由は
「1/27の米国株の下落がプチバブルの崩壊ではないかと考えしばらくポジションをゼロにすることにしました」と書いている。

ちなみにスポさんは2015年にも全売却していて、その後株価は暴落したという。
今回は精度を上げているとのことだ。
資金を全ポジの人、半々の人、スタンスは人それぞれ。
もちろん真似る必要もない。
ただ、自分の狭量にこだわらず、再度考え直すきっかけをもらったと思った。

米国のAIやIOTなどテクノロジー企業のPERは、アマゾンが101倍、マイクロソフト34倍、グーグル31倍、アップル24倍と、インターネット先端技術で世界を引っ張り、プレミアム先行の株価で成り立っている。
因みに持ち株のアルテリックスは1086倍、クラウド ストライク ホールディングス、スラックステクノロジーは赤字なのでPERは算出できてないが、概ねそういう数字なのだろう。
2000年に一回ITバブルが崩壊しているが、この時の原因は、高すぎる株価を疑問に思う人が増え、赤字経営のITベンチャー企業に対する警戒感が広がったことに起因している。
いまのアメリカのように成長継続前提でのプレミアムは、景気の鈍化で剥がれやすいかもしれない。
一見関係のなさそうな中国の新型肺炎が、今後さらに広がりを見せ、製造業のサプライチェーンのハブ的存在を揺るがしかねない。
株価は砂上の楼閣。崩れにくそうだが、崩れる時には一気にくる。
かといって株価に関係なく企業経営は継続するので、成長を見込める企業なら少々割高でも持ち続けたい。

ここ数ヶ月で選択と集中をしてきた。投資銘柄数は減り、未来に向けた投資は出来ている。
全株売却は無理でも、もう少し絞れるかもしれない。