悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

取らぬ狸の皮算用、妄想の世界

明日はそーせいの決算だ。
バイオベンチャーの雄ペプチドリームを基準にして、実績相場入りしたそーせいとラクオリアを比較してみようと思う。
時価総額
ペプチ 6,616憶円 そーせい 1,907憶万円 ラクオリア 271憶円。
参考までにサンバイオ 2,156憶円 ステムリム 499憶円。
バイオベンチャーの価値はパイプラインの合計と考えいる。
ペプチは魅力的だ。ただ、株価が高いので投資の対象外。
進行プログラムは100本と多いが、フェイズⅠまで進んだものは2本。収入はマイルと新規契約金か。
単純に時価総額だけ比較すると、そーせいは3分の1。売上規模では負けていないが前年まで赤字決算、仕方ないか。同じ赤字だが、ラクオリアの時価総額は異様に低い。
❷売上ないし2019年年度売上目標
ア.ペプチ・2019年度の売上予想72億20百万円、営業利益36億円、純利益26憶円
イ.そーせい
そーせいは2019年度の売上予想をたてていないので計算するしかない。
第2Qの収入50億56百万円、営業利益 7億31百万円 利益 3億95百万円
3~4Qで見込める収入。ウルシーで約13億円、新規ジェネンテックから 28憶22百万円、武田からも同額、売上合計約120憶円?かな。研究開発費、管理費が半期で約32億円、年間で64憶円。単純に現金残は56億円?
IFRSだから減価償却のれん代は発生しない。その他の経費を引いて20~30憶の利益があるといいなぁ?。
来期から売上に加わるのが、ノバルティス導出のQVM149。喘息適応拡大で5月にEMAへ医薬品販売承認申請した。来年に承認される予定。日本も?。ブロックバスター級の売上か。年間50憶以上の収入を期待。
その他、ファイザーと新薬候補10種契約のうち2種のマイルストーン受領。臨床開発候補薬として選定した。その他アストロゼネカ、アラガン、武田、第一三共などと大型契約を締結し、順調にフェイズを進めマイルを受領している。
来期以降、新契約の可能性やパイプライン1本づつの価値はペプチ以上と思っている。
買収したへプタレスのStaR®技術が「打ち出の小づち」となるか?
一番進んだものでフェイズⅡ。この先が楽しみ。
そーせいはスケールが大きくこの先の計算不能だが、毎年黒字で今年位の実績が残せれば株価は5,000円を優に超えていく。
米国のアムジェンやギリアドのような世界的企業になって欲しいと思っている。
ウ.ラクオリア
ラクオリアは3Qの発表があったばかり。3Qまでの売上が7億円。赤字が5億円。4Qはテゴプラザンと動物薬のロイ、旭化成のマイルがあったが、ラクオリアは詳細を公表しないので、ここも勝手に計算するしかない。
1~3QでもEAファーマのマイルやCJによるインドネシアへのサブライセンス契約金などがあった。単純に7億円を3で割った金額で計算すると4Qの収入は2億3千万円。通期収入は9億3千万。
経費は1期で4億とすると16億円。会社側の通期収入予想は17億なので、11月CJとの契約が6~7億程度。通期で1億円の黒字?かな
そーせいは契約額の高さに驚かされるが、ロイは5%程度と低いと思う。ラクオリアの契約金はしょぼいが、ロイヤリティは6~8%とまぁまぁの予想。
ラクオリアの開発したテゴプラザンはびらん性・非びらん性の逆流性食道炎に効果のある画期的な薬剤だ。
韓国CJ社は、中国、ベトナム、メキシコ、インドネシアの製薬会社と次々とサブリース契約を締結した。
ラクオリアとCJ社は11月下旬に、欧州・米国へのライセンス契約を締結予定だ。
中国、欧州、米の売上でブロックバスターとなる可能性が大きい。仮に1千憶円(うまくいけば2千億以上)の収入とするとロイは7%で70憶円となり、経費が16億円と仮定すると、テゴだけでも凄いことになる。
次の一手として名古屋大学岐阜大学と7種類のシーズの共同研究を進めているし、また、何よりファイザー子会社時代からの研究開発技術も大きな財産だ。そーせいのような派手さはないが、それでも世界5ヵ国9社13件のライセンス契約・共同研究契約を達成してる。
有望なパイプラインが豊富にもかかわらず時価総額がペプチの20分の1以下と低い。
売上規模で肩を並べる時期が来ると仮定すると株価は20倍あってもいい。単純計算で2万6千円だ。
当面、時価総額1,000憶で株価5,000円は会社の目標値。
2年後、中国でテゴ発売になる頃2,000憶で10,000円は個人希望。
❸まとめ
そーせいは1部昇格を狙い売上100憶で黒字を目指している。ラクオリアも来年度以降黒字継続予定。
そーせいのヘプタレスは一流人材と最先端技術を駆使、ネイチャーなどの専門誌の記事掲載が頻繁だ。一方のラクオリアは谷社長を筆頭にファイザー時代のサラリーマン気質が抜き切れてない印象にある。大人しくてぱっとしない。その差が経費に出ている。64億と16億の差だ。
当面、両社ともQVM149とテゴプラザンに頼った経営を強いられる。遠い未来はわからないが、経営効率がいいのはラクオリアだ。
それに、時価総額が圧倒的に安い。
ラクオリアが割安と考え、ラクオリアにシフトしてきたが、結果はまだついてきていない。長く待たされているが、まだ2,3年はかかりそうだ。やれやれ。
現在は、競馬流に当てはめると本命ラクオリア、対抗はそーせい。両方に投資。サンバイオやステムリムにも投資しているが、見えていないものがまだ多い。ただ、見えていない時に、買っておかないとトンでも高いものを掴んでしまう。
当たり前だが、株は安い時に買って高く売る。鉄則だ。
※ あ~ぁ、計算やら妄想したら疲れた。
ただ、自分の思っていたことを文章にして整理すると、長文となったが思考の推移が見えて良かった。
明日、そーせいの決算がでたら再度計算してみるつもりだ。
頭の体操と認知症予防だな。