悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

PKSHATechnology、そーせい、ラクオリア決算

日本主力株の決算が10日と12日にあった。
PKSHAとそーせいは〇、ラクオリアの今期は✖だったが、来期は〇。

まずはPKSHA。
10日の取引終了後に発表した第1四半期(20年10~12月)連結決算は、売上高21億3,000万円(前年同期比14.8%増)、営業利益2億5,900万円(同2.4倍)、純利益1億1,900万円(同73.9%増)と大幅増益となった。
決算説明書には、「アルゴリズムソフトウエアの強化とバリューチェーン垂直統合を目指す成長戦略のもと、優秀な人材の採用を積極的に進めるとともに、アルゴリズムのラインアップ拡張と研究開発の加速などの先行投資に注力してまいりました」。と良く判らない言葉が並ぶが、今回の決算の趣旨は、規定方針通りの研究開発や人材確保もしたが、結果として利益の出る体質に変化してきましたよと言いたいのかなぁ。
次期の半期の決算に注目したい。
株価は、600円高(+18.02)の3,930円で引けた。

次にそーせい。
金曜大引け後に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。売上高 88億4,200万円、営業利益 9億2,800万円、税引き前利益 16億2,200万円となり、20年12月期の連結税引き前利益は前の期比3.0倍に急拡大した。
収入は前年度の方が良かったので「ウン?」だったが、「2020 年 12 月期連結業績と前期連結業績との差異に関するお知らせ」で、キチンと説明があった。
株価は12日の終値が48円安の1,858円で引けているところを見ると自分も含めて赤字の予想だった人が多かったと思う。
四季報も今期は税引き前利益は赤字の予想だった。
❶開発品導出時の契約金、❷それに伴うマイルストン、❸医薬品販売高に応じたロイヤリティがそーせいの主な収入だが、❸が脆弱で決算予想は困難だ。
評価が定まりにくいから、株価は上がらなかったが、パイプラインも増え、毎年2~3本の契約を取っていて以前よりは良くなった印象がある。
また、東1条件を満たすため、安定的な利益を出している企業のM&A考えているようなので、そこに期待したいところだ。

最後にラクオリア
2月12日大引け後に決算を発表。売上高 11億700万円、営業利益▼4億8,600万円、当期利益 ▼6億600万円で赤字に転落した。
ただ、報道では、21年12月期は4億2700万円の黒字に急浮上を見込み、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとある。
注目はテゴプラザン中国の上市だ。
「株主提案に対する当社取締役会意見に関するお知らせ 」の中に、「韓国においてtegoprazan が 2019 年に販売が開始され、同剤は中国においても 2021 年上半期に上市が見込まれるなど順調に進んでおります」。とある。
個人的には、もう1年先の2022年上半期と考えていたが、中国で今年販売となれば、そーせいでいう❸が安定収入となり、極めて健全な経営が可能となる。
中国の今年というのは大きい。間違いでないことを願っている。
このIRが間違いでないという前提なら、いまの株価は安いと思う。
もう少し投資してもいいかもしれない。

日本は、この3銘柄に集中投資している。
1銘柄あたりの投資額は、米銘柄の2~4倍だ。
それだけに1銘柄こけるとダメージが大きかったが、ようやく暗いトンネルを抜けられそうなところに来たとホッとしている。
今頃の時期は毎年期待してそう思うのだが、結果として落胆することが多かった。
ここまで待ったので、余程悪くならない限り売ることはしないと思えるところが米株と大きく違うところだ。
何でだろう?