悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

ソフトバンク2

ソフトバンクを買ってからで遅いが、巷間の評価を拾った。

日経新聞 中山淳史 11月16日朝刊 (要約)
孫さんは記者会見で、PLはウイーの失敗でボロボロ、一方BSはアリババ株が27兆円あり、トータルで大勢に影響なしと言った。
同業で投資を中心としたパフェットが有名だが、ハザウェイは買収した企業を複合的に経営するコングロマリットという格付けで、SBGのような投資を中心としたBSが巨大化した企業に例がなく、評価が定まらない。
投資専門会社の弁。「大きくなれば経営効果はある一定のところまでは上がるが、一定規模を超えると不経済が起こる」「資金を集めすぎると、普段より大型株や知見の少ない業種にまで投資対象を拡げないと、使いきれなくなり収益全体が下がる」
巨大なファンドを連発しつつ、「ユニコーン」の発掘を続けられればいい。BS拡大流儀が分岐点を迎える日が来れば本当にボロボロになる可能性がある。

問われるソフトバンクGの投資判断 お金諜報部 10月15日 (要約)
ウィーワーク問題を契機に、SBGの情勢は一気に変わった。ビジョン・ファンドが2018年にもたらした営業利益約1.2兆円は、奇しくもウィーワークの累積投資額とほぼ同等であり、仮にウィーワークが倒産すれば営業利益が吹っ飛ぶレベルだ。こうした状況を受けて、ファンドの資金調達も雲行きが怪い。今年5月にも大々的に発表したビジョン・ファンド2号への資金集めが難航しているという報道もある。

ブログ バリュー投資に騙されるな 11月14日
銘柄分析 第十弾 ソフトバンクG 2分の2 (最終文抜粋・原文)

大事なことなので、もう一度。
アリババが順調に業績や評価額を増加しているのであれば、ソフトバンクGは安泰です。
幾ら失敗しても、些細なことです。アリババの株価推移の影響に比べれば、個別の新規投資に失敗しても些細なこと。出資先のユニコーンの評価額が大きく減少しても大したことない。
失敗を恐れて何もしなければ、いつまで経ってもアリババ依存の体質から抜けだせない。
大切なのは、成長戦略。
大言壮語でもなんでもいいから、大風呂敷を広げて、投資家から資金を集めて、色々なチャンスを見逃さないようにしながら、テーマに沿って急成長分野に投資をして、時間をかけてじっくり大風呂敷を畳む。
それがこの企業の本質です。

多くの記事はSBGに否定的だ。ブログにはチャレンジャーがいて、PER、PBRともに低く、いまが買い時という人もいた。
SBGを個人投資家と考えれば、投資して企業価値が上ってから株を売却、現金を手にして始めて利益が出たか出なかったかという問題だ。
企業なので現状を分析して報告する義務は生じるが、投資には時間が必要で、投資の途中を切り取り、儲かった儲からなかったといっても、あまり意味がない。
アリババも最初からいまのアリババではない。時代の波に翻弄されての今だ。それに、孫さんがアリババへの投資を決めてから結構時間が経過している。
株価は、時代の要求、政治、地政学リスクなどを加味、投資家が日々売買して金額が決まる。株価は毀誉褒貶、明日のことはわからない。
従って何が大切かと言えば「企業を見極める目」だ。
孫さんは、普通の投資家より、長年培った知識と経験がある。
日本の企業のトップであり、今更ベンチャー時代のような危うい橋は渡らないと思う。
すべては「ブログ バリュー投資に騙されるな」のとおりだ。
時代を先取りするAIやIOT企業。個人では絶対見つけられない成長企業に先駆けるSBGは魅力だ。
長い目で見ればいまは割安の水準にあると思えてならない。
過去に栄光も失敗もある。そのうえで創業から36年で世界で名だたる企業に駆け上がったソフトバンク。未来を見る目と、いまあるものを掛け合わせてた成長戦略を生かしてである。
他の株と同等だ。
株価が一定の水準まで値下がりしたり、アリババが危うくなったら売ればいいだけの話。
今後は、ウィーがどうなっていくか、株主として見守っていきたい。