悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

IBMクラウド重視へ

2月1日日経朝刊でIBMのCEOと社長の人事記事が掲載された。
2018年レッドハット買収の責任者でクラウド・認知ソフトウェア担当上級副社長のアービンド・クリシュナ(57)がCEOに、また、レッドハットCEOでIBMの上級副社長、ジム・ホワイトハースト(52)がIBMの社長に就任する。
10年前の株価は200ドルを超え、マイクロソフトと肩を並べた時代もあった。
前CEOのクラウド参入への判断が遅く、売上が減速、倒産が叫ばれた状態でIBMのCEOに就任のロメッティ女史も、就任当時から迅速にクラウドに注力したが、結果的には10年間低迷を続けることになる。
この間、長期株主のパフェットも離れ、株価ではマイクロソフトに10倍引き離され、いまでは巨象の面影もない。
ハード重視からクラウド・AIに注力したが、マイクロソフトやアマゾンのように経営資源を振り向けることができず、どっちつかずの中途半端に推移、その結果、IBMクラウドサービスは世界の数パーセントしかない。
2012年から2019年までに売上利益ともに減らし株価は約30%下落した。
ただし、2019年4Qの売上高は前年同期比0.1%増の218億ドル、1株利益は4.71㌦だった。アナリストは売上高を216億4000万㌦、1株あたり利益を4.68㌦と予想していたので、ようやく長いトンネルを抜けつつあるのかもしれない。
今後はレッドハットとのシナジー効果を期待したいが、レッドハットと言えども売り上げは小さい。
回復と言えるまで、あと2~3年は待たないといけないだろう。
売る予定のなかったIBMとスラックまで売っていたので、買い戻していた。
間に合って良かった。