悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

IBMとDTEエナジー

今朝の終値で、IBMが△5.98%の131.49㌦、DTEエナジーは△6.43%で121.87㌦とそれぞれ上昇した。

IBMクラウド事業に注力するため8日分社化を発表した。
ロイターによると、従来事業からの多角化を図り、利益率の高いクラウド事業に注力する取り組みとして、2社に分割することとしたとある。
データセンターの技術サポートなどアウトソーシングサービスを提供するITインフラサービス部門を2021年末までに別会社として分離し、上場させる計画だという。
クリシュナ最高経営責任者(CEO)は今回の決定について、創業109年となる同社のビジネスモデルにとって「大きな転換」になると述べた。
IBMは近年、ソフトウエア販売の減速やサーバーの季節需要を補完するために、クラウド事業の成長に軸足を移している。
4月にロメッティ氏の後任としてCEOに就任したクリシュナ氏は、ソフトウエア事業とソリューション事業のポートフォリオが分社後の収益の大半を占めると述べた。

現在はマイクロソフトやグーグル、アマゾンなど後塵を拝しているが、既存体制からの脱却を目指し、巨人IBMがようやく重い腰を上げた。
クラウド事業に専心する体制を整えようとしているのだ。
レッドハットの買収を決めたクリシュナCEOとレッドハットからIBMの社長に転身したホワイトハースト氏が変革をいざなう。

分割は来年末と言っているので、いますぐどうのこうのということはない。
ただ、株主は来年末に、分かれる2社の株式を有することになるようだ。
予想PER14.01倍、実績PBR5.28倍、ROE50.91%で、他のIT企業よりは評価が低いので、下値は限られている。
株価を支える高配当も魅力の一つだったが、これでグロースの魅力が加わり、キャピタル・ゲインも期待できる面白い銘柄となった。

IBMより更に上がったDTEエナジー
上昇の原因は不明。
モトリーフールによると、2020年のDTEの営業利益の半分以上は予測可能な電気事業から発生、同社はガス事業と同様にガスパイプラインから利益を生み出し、天然ガス再生可能エネルギーには、さらなる成長の機会があるとのこと。
バイデン氏の遅れ銘柄として上昇したかもしれない。

エクソンとアッビィは売ってしまったが、残った最近バリューは好調だ。
少し前はコカコーラが若干のプラスだったが、8銘柄中IBMを筆頭に5銘柄がプラスに転じた。
プラスに転じたと言っても、すぐにマイナスにもなる僅かなものだが、バリューのような変動の少ない安定銘柄もポートフォリオに必要と、改めて思った。