悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

社債デフォルトの可能性

OPECの協調減産が決裂、サウジアラビアが、大幅値下げと増産を表明したため原油価格は20㌦割れ寸前まで下がり、3月20日現在25㌦前後になった。
アメリカのシェールオイルの採算価格は50㌦と言われ、このまま原油価格が低迷し続けば、アメリカのシェール企業は採算がとれなくなり、経営難に陥る恐れがある。
シェール企業の業績悪化は、発行した社債のデフォルトの可能性を示唆、社債を引き受けた金融機関にまで飛び火すると、リーマン同等の金融ショックに繋がりかねない。
米国議会はサウジやロシアに圧力をかけているようだが、コロナ同様いつまで続くかという問題になる。
コロナは、5~6月頃までに収束の目途が立てば、超のつかない弱気相場で済みそうだが、長引けば長引くほど反動は大きくなり、シェールリスクも含め、リーマン以上という相場もありそうな気配だ。

昨日、証券会社担当から「日本は下げ止まり、そろそろ...。」という電話をもらったが、米国の経済対策の影響で、国債から逃げ出したマネーが株に向かったに過ぎない。
コロナや原油価格の根源的な問題解決とは次元が違うのだ。
いまは嵐の真っ最中で外の景色がよく見えないが、時間の経過とともに被害の状況をつぶさに見ないと先に進めない。
株の購入は、まだまだ先と断った。