悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

2020年1Q決算の状況

報道によれば、世界の主要企業1Qの決算は前年同期と比べて40%減収となった。
地域別の減収幅は日本が78%、欧州71%、米国36%と続き、日欧は自動車や素材、エネルギーなどが厳しく、米国ではITや医療・ヘルスケアは増益だった。
2Qは、世界では40%、日欧は50~60%の減益予想だ。
今後の見通しは、中国は1Qの26%減から2Qでは12%に持ち直し、世界は3Qから1桁減になる見通しとのこと。
ただし、コロナウィスルの収束が遅れれば悪化も有り得ると結んでいる。

経済復活の鍵は、何と言ってもコロナウィルスの特効薬とワクチンだ。
ギリアドのデムレシベルが認可されたが、デムレシベルより効能が強い薬も複数あると言われている。
ワクチンも各国で開発が急がれ、秋には見通しがつきそうだ。
問題は、企業が特効薬とワクチンの登場を待てるかだ。

飛行機業界は、飛べない日が多ければ、企業維持のための借り入れが増え企業体力を落とす。バフェットも世界が変わると航空株を手放した。
旅館やホテルも厳しそうだ。
飲食業の内部留保は維持経費の1ヵ月、一般企業は2ヵ月程度という。
しばらくは国が支援するが、損失額の度合い次第でやはり厳しいだろう。
一方で、業績の良いITやヘルスケアの株価は戻り基調だ。

1Q決算で、こうしたコロナウィルスの実体経済への影響が、ようやく見えてきた。
株価は3~6か月先の先行指標と言われる。
こうした数値から株価は上下どちらにもありそうだ。