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モデルナ2

昨日は、モデルナが、新型コロナウイルスの開発中のワクチンで進展があったとの報道があった。

国立衛生研究所(NIH)と共同で新型コロナウイルス対策ワクチンの開発を進めている米バイオテクノロジー企業のモデルナは14日、第1段階の臨床試験で、被験者全員に免疫反応を確認したと発表した。
臨床試験の結果は、14日の米医学雑誌「ニューイングランド・ジャーナル・オブ・メディシン」に報告された。米国で開発中のワクチンについて、結果が査読済みの医学誌に発表されたのは初めて。
モデルナは発表の中で、ワクチン候補の「mRNA-1237」を使った臨床試験について、「全投与量を通じて確実な免疫反応を引き起こすことが、フェーズ1のデータで実証された」と説明している。ただし一部は疲労感、悪寒、頭痛、筋肉痛、注射部位の痛みといった軽度から中程度の副作用を伴っていた。
同ワクチンは今月中に、第3段階の大規模臨床試験が始まる見通し。これが最終段階の臨床試験となり、この結果をもとに規制当局が承認するかどうかを判断する。
モデルナは14日の発表の中で、今後の研究が全て順調に進んだ場合、年間およそ5億回分、恐らくは最大で10億回分の供給を、2021年から開始できるとしている。
第1段階の臨床試験は、ワクチンの安全性を検証し、免疫反応を見極めることが目標だった。「免疫反応は有望だと考えているが、実際に感染を防止できるレベルなのかどうかは分からない」と研究者は解説する。
mRNA-1237に関する大規模な臨床試験は、今月27日から開始される見通し。米国で第3段階の臨床実験が行われるのは初めてとみられる。
第1段階の臨床試験は、18~55歳の健康な大人45人を対象に実施され、mRNA-1237を28日間隔で2回投与した。
1回目は3月16日~4月14日にかけて投与され、グループごとに25,100,250マイクログラムの投与を受けた。
2回の投与を受けた被験者の一部には、軽度から中程度の副作用が表れ、投与量が多いほど、副作用は増える傾向があった。それでも「治験を阻むような安全上の懸念はない」と研究者は判断している。
治験データは、ワクチンによって抗体反応が引き起こされていることを示していた。被験者全員に、新型コロナウイルスに感染して回復した人と同様のレベルで、ウイルスに対する中和抗体ができていることが判明。中和抗体はウイルスに結合して、人の細胞を攻撃できない状態にする。
専門家は今回の研究について、ワクチンの効果や安全性を検証するために、さらなる研究が必要だと指摘する。
第3段階の臨床試験は、成人3万人を対象として、全米の87地点で実施される見通し。(CNN7月15日記事)

このニュースを受けて、モデルナは年間売上高が50億ドル(約5360億円)を超える可能性があると、ジェフリーズのアナリスト、マイケル・イー氏は予想。
モデルナ株の投資判断を「買い」で開始した。

また、モデルナは、ナスダック100指数の構成銘柄に採用されることになった。
同指数の構成銘柄にはテスラやズーム・ビデオ・コミュニケーションズなど今年に入って上昇が際立つ一部の企業が名を連ねる。

開発競争では、ドイツのバイオンテックと抜きつ抜かれつの展開だ。
5月にごたごたのあったモデルナだがようやく息を吹き返した。
モデルナはコロナワクチンで有名になったが、画期的な医薬品開発プラットフォームを持ち、アンメット・ニーズ(いまだに治療法が見つかっていない疾患に対する医療ニーズ)領域で潜在的な治療法をより効率的に特定できるという。
そーせいのヘプタレスのような存在で、コロナワクチンだけでなく将来有望なバイオ企業と思っている。
コロナウィルスで米当局から承認を受けられば、モデルナのプラットフォームの利用価値は高まり、他の開発薬にも影響を及ぼすこととなる。
バイオは丁半ばくちのようなものだが、どうなるだろう。

バイオンテックも買いたいところだが、株価が78㌦近くに上昇。
高くて手が出なかった。