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そーせい「エナジア」第3b相臨床試験結果

5月28日に日本の薬食審・医薬品第二部会でノバルティスの吸入剤「エナジア」(QVM149)が承認されたが、金曜日のIRで、ノバルティス社実施の第3b相臨床試験において主要評価項目達成とあった。
今度のIRは、他の薬剤と薬効比較の評価だ。
比較対象となったのは、GSKのアドエアとベーリンガーのスピリーバー。
今回のIRでは第Ⅲb相臨床試験で、コントロール不良の喘息患者の現行の標準治療法(アドエアとスピリーバー)とエナジアと比較試験をした結果、エナジアが効果的で利用しやすく、アドエアやスピリーバーに替わる可能性があると言っている。
いままで3剤混合の優れた薬剤と言われていたが、今回の第3b相臨床試験において、競合の2剤に優る薬効を示したことで、販売を優位に進めることが可能なことを示すIRだった。
世界でアドエアとスピリーバーがどのくらい売上げているかを調べた。
「世界で最も売れた医薬品トップ20」
を見ると、2012年はアドエアは4位で販売額8,216百万㌦、スピリーバー16位販売額4,707百万㌦だった。
2018年度になるとアドエアは14位まで後退したが、売上は6,569百万㌦と健闘している。スピリーバーはこの資料にないが、中位くらいにはに食い込んでいるはずだ。長期に渡って安定的に売上を出した薬剤だ。
それに替わると言わしめる喘息薬「エナジア」の販売承認国は、EUと日本だが、それでもかなりの売上を期待できるはずだ。
これで計算可能なロイヤリティが見込めることとなり、そーせいの財務状況は、更に改善される。
まずはやれやれだが、そろそろアッビィからもⅯ1の行方のIRがあるはずだ。
そーせいに返還か、アッビィ継続して臨床に向かうか?
これによって株価は大きく左右されるはずだ。
息の抜けない6月となりそうだな。