悠々自適の株式投資

あわてず、さわがず、ゆっくりと(負けない・欲張らない投資)

ジム・シモンズに学ぶ

ジム・シモンズはヘッジファンドルネサンス・テクノロジーの創業者だ。
シモンズは幾何学者で、AIを駆使して短期売買を繰り返す手法なので、あまり参考にならないと思ったら、ポートフォリオは必見だったので記録する。

トップ10銘柄は、①ズーム(ZM)、②ノボ・ノルディスク(NVO)、③ブリストル・マイヤーズ(BMY)、④バーテックス(VRTX)、⑤チポトレ・メキシカン・グリル(CMG)、⑥ベリサイン(VRSN)、⑦バイドゥ(BIDU)、⑧アッヴィ(ABBV)、⑨バイオジェン(BIIB)、⑩ターゲット(TGT)の順だ。(2020年9月30日現在)

このうち②、③、④、⑧、⑨はバイオ企業で、トップ10銘柄中5銘柄がバイオで占めている。
NVOやBMY、ABBVのチャートは緩やかな右肩あがりで、これに配当が加わる。
FDAの承認を受けた治療薬を持つバイオ製薬企業は、コロナ下でディフェンシブ銘柄として最適な印象を受ける。
また、このポートフォリオは、成長銘柄も入っていて納得だ。

自分のポートフォリオの半分も医療系銘柄で占め、偏りすぎと思っていたが、方向性としてはあながち間違ってはいない。
ただし、ノボやブリストル、アッヴィのような大型バイオはないので、ディフェンシブの役割は果たしていない。
唯一、バーテックスが入っているだけだ。
あと、シモンズは持っていないが、ロイヤルティ・ファーマがそれに匹敵すると思いたい。

シモンズのトップ10から、ノボ、アッヴィなど安定したバイオ株と、ズームを欲しいと思うが、最近の株価の下落っぷりを見ていると手が出せない。。
その原因は、景気回復度と株価と現実とのギャップや米国債金利の上昇、株価3万㌦超えなどだが、金融政策の変更はないので、昨年の2月のようなことはないと思う。
だが、ワクチンの接種が進むにつれ、市場を取り巻く環境が少しづつ変わりつつあるように感じる。
インフレも心配だ。

先週、銘柄数を絞ったが、この下落はいい機会なので、昨日もコアとなる12銘柄を残して売却を進めた。
普通であれば絞れない銘柄数も、株価がこうも下がると、残したい銘柄と売ってもいいものとが分かって良かった。
金利を糸口にしたここ1週間の下落で、2月前半に稼ぎ出した利益は、すっかり吐き出したが、これまでに利益の確定を進めたおかげで、資産額は1月末と大きな変化はない。
現金も大幅に増えたので、買いたい虫がでてくるかもしれないが、2月は昨年も良くなかった。
3月の彼岸底までおとなしくしていたいと思っている。
最大、夏枯れまで辛抱出来たら大したものだ。
さて、さて、どうなるかな??